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(いろいろな話)
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はんこの材料(印材)
象牙
耐久性に秀れ、長年の使用にも狂いがなく、朱肉との馴染みもよく、捺し良く鮮明な捺印ができます。印材としては、全ての面で最上の材料と言って良いでしょう。
現在、輸出入が禁止されていますが、輸出入禁止になって以来、条件つきで一度輸入されております。
よく、黒水牛の黒色と対比して白と表現されますが、象牙は正確には象牙色であって白色ではないと言っていいでしょう。
英語で言うとIVORYであってWHITEではないのです。
保護の観点からも、乱獲・密猟・密輸などは以ての外で、あってはいけないことです、印章本来の役割を担えるもので、しっかりとした仕事、品質のものを大切に使っていきたいものです。
黒水牛
東南アジア、アフリカ産の水牛の角
ねばり強く、値段、耐久性を考えた場合一番実用的です。
当店では、ひび割れなど狂いの少ない角の中心の芯持ちと言われる材料のみを、さらに選んでとり扱っております
芯は、小さく印材を見たときにはキズ?と思うくらいのものがよいとされています。
最近では、技術の進歩で印材を高圧縮しているものあるように聞きます、この場合は見た目では自然の芯の小さなものと 見分けがつかないものも多いと思います。
牛角
(うしのつの)
牛角(うしのつの)は、黒・白・色の三種類に分けられます。
このうち、黒は黒水牛以外の牛角の黒印材。
白は、従来はオランダ水牛(白水牛という方も居られるようです)の純白と呼んでいたものです。 あめ色の上品な色で、特に純白と呼ばれるものは最高級です。
色は、従来はオランダ水牛の色物といわれていたものです。
当店では、黒水牛と共にひび割れなど狂いの少ない角の中心の芯持ちと言われる材料のみを、さらに選んでとり扱っております
柘
はんこで「木」と言えば、柘が代表でしょう。
文字がいつくかあり、柘・柘植・黄楊などが代表的なところですが、印材の場合、柘と書くことが多いです。
昔から、柘植の櫛といわれるくらい、木の中では細かい細工をしても耐久性のあるものです。 木質材の中できめも細かく、適度な硬さを備え、木の中では最も印材に適したもので特に国産の本柘は最良とされています。
アカネがかつてシャム柘といわれていたこともあり、はっきりと区別をつける時には本柘といわれます。
つげ科つげ属に属する国内・海外産のつげ材を柘といいます。
アカネ
また、柘(特に国産の本柘)は成長が遅く、木も大木ではないので、大きな印材を必要といる場合や値段の安いものには 印材自体の価格が安価なこともありよく使われます。
しかし、本柘よりきめも粗く、柔らかく、特に大きなサイズのものにはクルイが出やすい欠点があります。
このほか、
黒檀やシープホーンといわれるヒマラヤのヤギの仲間の角、 最近では、天然の素材に化学的な手を加えた 彩華と言われるもの(真樺にフェノールレジンで高温高圧で処理したもの)、 、高温圧縮した、 智頭杉又、金属のチタンなどや、既製品のはんこやカラフルな絵や模様を入れたはんこでよくある、 プラスチック、ポリ系、アクリルのもの、 ラクトと言われるものなどが、いろいろありますが、 印材の基本となる王道を行くのはやはり、象牙・牛角(オランダ水牛)・黒水牛・柘の四種類のものです。
最後に、象牙 黒水牛 牛角 柘 の四種が印章の基本的な材料ですが、先に書きましたように、つげ科つげ属に属する国内産のつげを本柘といいますが、その他の象牙 黒水牛 牛角に関しましては 本物であっても 本 とは付けません。
本象牙、本黒水牛、本牛角 とは表記しません。
もし本象牙という表記をするとすると本と付かない象牙とはなんなのでしょうか、
象牙と表記されているならは品質の差でランクは多岐にわたりますが、すべて本物です。
本物でないものは、象牙ではありません。
もし、ランクはともかくとして本物の象牙に本とつけるのであれば、本とついていないものはニセモノのということになりますね。水牛なども同じです。
象牙でないものを象牙風とかいうのならそれでもいいのですが。